日暮イベント某で『320号文書』と称して発表…するはずだった「何か」です。
ひぐらしのなく頃に【祭囃し編】以降の雛見沢を設定している為、
未プレイの方はネタバレがあります故、ご理解下さい(^^;




平成18年、秋―。

夕暮れ時のオレンジ掛かった陽光が、眼下に広がる家々を柔らかく照らす。
その上空を飛んでいるのは数羽のカラスか。

“雛見沢大展望”と称すべき、古手神社の境内から村を見下ろす、一人の少女。

「今日、改めて、この地が世界遺産になった理由がわかりました〜♪」

耳に懸かった髪を掻き揚げながら、あどけない笑みを浮かべて少女は振り向く。
その視線の先で微笑むのは、巫女装束に包まれた二人の女性―。


名前は確か、古手梨花さんと古手羽入さん。
苗字が同じで、そんなに歳も離れてなさそうだから、姉妹なのかもしれない。

けど、梨花さんが紺色の直毛ロングヘアーなのに、
一方の羽入さんは紫掛かった癖っ毛なのはどうしてなのやら?
いや、姉妹でなくて、従姉妹ぐらいか。それなら、何となく解る気がする。

あと・・・羽入さんの頭には牛みたいな角が付いてる。コスプレなのやら?

こんな牧歌的な村にもオタク文化の波が来てるのかと思うと、何だか申し訳ない気がしてならない。。


って、私は何考えてるんだ!?
今はオタクな話題禁止ー!脱オタ思考で、この貴重な大自然を楽しまなきゃ!!

「あぅ?どうかしたのです?」

あわわわわ、羽入さんが尋ねてキター!!

どうしよう、
人様の容姿でオタク文化の国内侵攻状況を妄想していたなんて言えないっ。。
あと、私に妄想癖があるってことも。


丁度、その時―

「ぞぞちゃ〜〜ん!お待たせー!!」
ドタドタと石段を登って来る男が一人。正確には白い犬耳を付けた眼鏡男だ。。


「いやあ、雛見沢分校に年代物の重機があってさ〜!
名前はモーターグレーダって言うんだけど、今じゃ、なかなか見られない稀少車なんだよね〜。
だから、日が暮れて露光時間が延びる前に撮って置きたかったんだ。僕はストロボ光は好きじゃないからね。」



そう、それは良かったわね。だから何ですか?

と言いたい所だが、

この機械オタクは珍しい重機を写真に収めた自己満足の延長線で喋っているだけなので、
相手からの応えは特に気にはしていない。

だから、「へぇー」とだけ応えておいた。


「今のは何へぇでしたか?あうあう☆」

ニコニコ顔で羽入さんがトリビアな?冗談を言って来た。
あの番組は、随分前に終わったはずだけど、岐阜県ではまだ放送しているのだろうか?

とっさに梨花さんが
「羽入、古いわよ。」と突っ込む。

「僕の中では昨日のようなものなのですよ?
古手だけに古いとは梨花もなかなか芸人になりましたのです。あうあう☆」

「黙れ!・・・そうねぇ、あなたは大根よ。それも練馬大根。今宵はキムチにされたいの?ふふふ・・・。」

般若の顔になった梨花さんと、何故か酷く怯える羽入さんのやりとりを見ていると
本当に二人はプリキュ・・・じゃなくて、コンビ芸人なんじゃないか、と思えて来る。
息がぴったりで、とっても仲が良いのだな〜と解る。

いいなあ、百合姉妹って(爆






320号文書△愨海





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